大女優 カトリーヌ・ドヌーヴ

カトリーヌ・ドヌーヴは大物女優。
既に当たり前のことなのだけれど
フランスでの位置づけは
日本のそれとは比較にならないレベルの扱いらしいですね。

カトリーヌ・ドヌーヴ級の大物女優を
日本で挙げてみようとしても
そこまでの人物はいないほど。

日本を代表する大女優といえば
なんとなく吉永さゆりさんが思い浮かびますが
フランスでのカトリーヌ・ドヌーヴの位置づけは
それを遥かに卓越しているようです。

フランスを代表する女優、というレベルではなく
フランスを代表する女性、人物というレベルなのでしょう。

これは多分、映画という文化に対する情熱が
フランスでは強いという表れなのだろうと私は思っています。

カトリーヌ・ドヌーヴへのオマージュ、
最近になってそれは顕著で
観る作品、観る作品あちらこちらに出ていて、
しかも彼女の登場シーン、
気合を入れているのがよく分かります。

スローで寄っていったり、
またはカメラが足元から徐々に上がっていき最後に顔!と映すやり方、
または誰だかわからないように後ろ姿から入り
ゆっくりターンして顔!というように
出るぞ出るぞ~…と勿体ぶたせてから、ババーン!
とくと見よ!これがカトリーヌ・ドヌーヴじゃ~!!
といった感じなのです。
(この言い方はちょっと大袈裟?w)

しかし、今では美女の代名詞のように呼ばれている彼女も
若い頃は、これまた美人(らしい、見たこと無いので何とも言えない)の姉に
随分コンプレックスを抱いていて内向的だったらしいです。

と言うか、何が凄いって
これだけの大女優とアカデミー賞授賞式の非英語圏俳優代表として
一緒に舞台に立った渡辺謙が凄い。

人生何が起こるかわかりません。


カトリーヌ・ドヌーブ
若かりし時代の代表作
『シェルブールの雨傘』