映画 ふたりのベロニカ

主演のイレーヌ・ジャコブが
1991年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した作品。

「世の中には自分と瓜二つの人間がどこかにいる」
という話をよく聞きますが、
この映画はそれプラス、その相手は生き方、人生までも
同じ運命を辿っているのだ、ということを描いた作品です。

ポーランドとフランス、
異なる国で生きている二人が
たった一瞬だけすれ違う時があり
片方は気づくのだけれど、もう片方は気づかない。
そしてその後、もう片方が気づくのだけれど
その時はもう―――

少し怖くて
少し温かくて
少し悲しい映画です。

それが全て相まって不思議な感覚の幻想的な作品になっています。
夜に観るのをオススメします。
アルコールでも飲みながら。


ふたりのベロニカ スタンダード・エディション