本日、井上陽水氏のコンサートへ行ってまいりました。
※曲目は最下部に記載しましたので
是非ご参照ください。
場所は渋谷の
bunkamuraオーチャードホール。
私の好きなホールのひとつで
今までもいいコンサートが数多く行われていて
私も何度も通わせていただいております。
あの渋谷の雑踏を越えていかなければならないのが難点なんですがね…w。
さて、コンサート内容はどうだったか。
正直、出だしはグルーブがあまり感じられなかったと申しますか
多分、パーカッションの方が、遅いリズムが苦手と見受けられ、
どうにもしっくりこず、見ているこちらが心配して曲に入り込めない状態でした。
(先日観に行った綾戸智恵さんのコンサートがあまりにも完成度高く、
バックミュージシャンのレベルも素晴らしかったので、
余計に違いが顕著に見えてしまったのでしょう。
ただ、フォローするならば、
綾戸智恵さんのバックミュージシャンは
ドラムとパーカッションはそれぞれ別の方が担当。
今回はドラムもパーカッションも1人の方が担当。
それを考えると、大変だったろうな、と思います。実際忙しそうでしたもの。w)
けれども、
後半に進むにつれ、だんだんと一体感、グルーブが出てきて
氏の声にもだんだんとハリが出てきて鳥肌もの!
というか今年の8月で60歳になるであろう男性の声か?これが!
よくもまぁあれだけの高音が出るものです!
今までの代表作を幾つも披露してくださったのですが
こう通して聴かせていただいていると、
改めて作曲家・作詞家としての才能も素晴らしいと認識させられます。
官能的であったり退廃的(デカダンス!)であったり、
世の中への皮肉であったり、
かと思うと純粋であったりポップであったり、
歌詞の意味がたまに意味不明だったりするのは
それこそフランス的であったりw。
ちなみに、いでたちは細身の黒のパンツに
ブルーのシャツを羽織った感じでナチュラル。
トークに関しても、わざとなのか天然なのか
とってもナチュラルでお茶目。
とにかく自然体で、高感度、大!ですね。
途中「チューリップ」(大塚愛ではなく童謡の)を歌ってみたり
「黒田節」や「お富さん」を歌ってみたり
お茶目な面も披露。
前述のように、ステージが進むにつれ
どんどんボルテージも上がり
引き込まれていったのですが
特にアンコールは圧巻でした。
それこそ客層は中年の方が殆どでしたが
その方達がアンコールの「夢の中へ」でスタンドアップ状態に!
私は2階席だったので上から見ていたのですが
その光景には一種感動を覚えました。
70年代に井上陽水に夢中になった世代が
何十年経った今でもこうして夢中になっている。
いえ、正確に言うと井上陽水がそうさせているのですが。
人の心をつかんでしまう音楽というものは、
何年経っても不変なんだろうな。
と、当たり前のことを感じていました。
感涙。。
私の前の席には
井上陽水氏と同年くらいの父親と
その息子の親子2人で観に来ていたようでした。
そういうのもいいですね。
最後に井上陽水氏が
「皆さん、健康に気をつけて、ご自愛ください。」
というようなことをおっしゃっていましたが
それは私達からも全く同じことをお伝えしたいです。
「もう60になられるのですから、
どうかご自身も、健康には気をつけて、
これからもまだまだ素晴らしい楽曲を私達に届けてください。
これからもまだまだ私達を感動させてください。
素敵な夜をありがとうございました。」
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曲目【2008年6月28日 Bunkamuraオーチャードホールにて】
・Make-Up Shadow
・東へ西へ
・飾りじゃないのよ涙は
・Power Down
・ワインレッドの心
・リバーサイドホテル
・新しいラプソディー
・黒田節(←民謡。勿論、陽水氏の曲ではない)
・The STANDARD(←奥田民雄氏の曲)
・5月の別れ
・背中まで45分
・バレリーナ
・嘘つきダイヤモンド(←私が井上陽水氏を好きになったきっかけの曲。)
・お富さん(←勿論、陽水氏の曲ではない)
・Just Fit
・限りない欲望
・氷の世界
・傘がない
―アンコール―
・少年時代(←私事で恐縮ですがハンカチ抱えて感涙してました)
・心もよう
・アジアの純真
・夢の中へ(←最高に盛り上がった時。1階席スタンドアップ状態!)
・いっそ セレナーデ(←最後はしっとりと。消え入るように)
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※そういえばバックメンバーのベーシストが、TOKIE嬢でした。
ロックも好きな我が身としては、彼女にはよくお会いします。
(勿論実際に会うわけではなく、誰かのライブを観にいくと
ベースが彼女だったということ)
「珍しく女性のベーシストだ。」と思うと大体がTOKIE嬢だったりします。
その点も、今回のライブのちょっと嬉しい出来事でした。
「井上陽水とフランスの関係」はコチラ