
フランス映画の社会史―
マリアンヌのフィアンセたち
P.マイヨー著
中山裕史・中山信子 訳
誰でも一度は目にしたことのある絵画
ウジェーヌ・ドラクロワの1830年作品「民衆を導く自由の女神」

これは1789年のフランス革命ではなく
1830年のフランス7月革命を描いたものです。
私はずっと1789年のフランス革命だと思っていました…(^^ゞ
この3色の旗をふりかざし、民衆を先導しているのが
自由の女神マリアンヌ。
自由の女神というよりも、
マリアンヌという存在が自由の象徴になっているようです。
さてさて、この本の中では
フランス7月革命時ではなく20世紀、
マリアンヌが心を許す6人のフィアンセ(俳優)たちこそが
フランス人の夢と願望を映し出しているという設定から始まります。
その6人とは?
ジャン・ギャバン
Google:ジャン・ギャバン画像
ジャン・マレー
Google:ジャン・マレー画像
ジェラール・フィリップ
Google:ジェラール・フィリップ画像
アラン・ドロン
Google:アラン・ドロン画像
ジャン=ポール・ベルモンド
Google:ジャン=ポール・ベルモンド画像
ジェラール・ドパリュデュー
Google:ジェラール・ドパルデュー画像
(ちなみに、画像検索ではドパリュデューではなくドパルデューでないとダメみたいです)
なんとも豪華な顔ぶれじゃないですか。
まぁ、自由の女神マリアンヌが選んだスター達なのですから
豪華といえば当然ですが…w。
フランスのそれぞれの時代背景があり
その時代に誕生したスターたちは必然と思わせられる。
時代が必要としたのだと。
20世紀のスターや映画に想いをはせながら
その時代の社会史の勉強もできる
悪く言えば堅苦しいw
良く言えば一石二鳥の一冊です。