エンゾエンゾ(enzo enzo)ル・ポワゾン






enzo enzo
「ル・ポワゾン」








エンゾ エンゾという変わった名前の女性です。
本名コリン・ターノブツェフという名前から分かるとおり
ロシア系フランス女性です。

当アルバムは数年前のものですが
秋にピッタリなのでここらでご紹介します。

ジャズ、メランコリック、シャンソン、官能的、気だるさ、
それらが彼女のハスキーな歌声と融合され
上質な大人向けの音楽となっています。

まず1曲目「Juste Quelqu'un De Bien」。
とにかくこれが繊細でお洒落なジャズと言いますか、
ドラムのシンバル・レガートが継続的に続く中
ヴィブラフォン、ピアノ、アコースティックギターが
絶妙なタイミングで入るのが心地よく、
そこに enzo enzoの歌声がとても上品にハマります。

↓ ※YouTubeにありました、1曲目「Juste Quelqu'un De Bien」。
   絵はenzo enzo とは無関係ですので音だけお聴きください。


2曲目「Mes Malles」は
アコーディオンオルガンとクラリネットが印象的な
エディット・ピアフを彷彿とさせるシャンソン。

メランコリックなワルツの4曲目「Jour Impair」や
ラテンのリズムの5曲目「La Moitié D'une Pomme」、
気だるいジャズの6曲目「La Même Lune Que Moi」なども魅力的。

11曲目の「Une Chanson À La Cole」は
ジャズ・スタンダードの「マスカレード」を彷彿とさせる
気だるいマンボのリズムで、しっとり艶やかな世界となっております。

12曲目の「Le Poison(ル・ポワゾン)」は
ノスタルジックなバラードで、
出口の見えない恋に悩む想いが、切なくも美しく心に響きます。

国内盤ではボーナストラックのラスト「Parler」、
正統派スウィングジャズで締めくくられます。

全体的に「JAZZ」ですが
夜の、というよりは昼間のJAZZというイメージです。

日差しが差し込むカフェで
ゆったりお茶でも飲みながら聴きたいアルバムです。