
Patricia Kaas
「Je Te Dis Vous」
パトリシア・カース(Patricia Kaas)。
フランス本国で絶大な人気を誇るシンガー、その3作目となる作品。
アルバム名は「Je Te Dis Vous」。
カタカナで発音すると「ジュ トゥ ディ ヴゥ」(カタカナ表記は無粋ですか?w)
「永遠に愛する人へ」という意。
秋から冬にかけて聴いて戴きたいアルバムです。
間違っても春~夏には聴かないように。w
フランスというと可愛らしいウィスパーボイスが思い浮かびます、
私もそのテの可愛い声も勿論好きですが彼女は別、
パトリシア・カースの太く低い歌声にはしびれさせられます。
そしてドラマティックなメロディーライン。
前作の作品までは勢いのあるブルースのイメージがありましたが
(憂いの部分はもとから存在していたとしても)
3作目となる「Je Te Dis Vous」はグッと大人の雰囲気、
パリはパリでも曇った暗いパリ、夜のパリ、
セーヌ川を憂いが包む、そんなイメージ。
といっても、病みというわけではなく、
ドラマティックな人生が、ひとつのアルバムに凝縮された様な作品。
BGMとしてではなく、じっくり時間をかけて、
このアルバムを聴く時間をちゃんと用意して、
それから聴いて戴きたいアルバムです。
照明は暗めに、アルコールもあるといいですね。
「パトリシア・カースの歌声は、心の傷によく滲みる。」とは
湯川れい子さんのコメント。
湯川さんに1票!
以下はYoutubeより。
アルバムの中で最も「陽」のイメージが強い
「entrer dans la lumiere」(「朝陽の輝きを待って」という意)