アニメ映画 ペイネ 愛の世界旅行







ペイネ 愛の世界旅行








【DATA】
製   作: ブルーノ・パオリネッリ
監   督: チェザーレ・ペルフェット
オリジナルデザイン: レイモン・ペイネ
美術 監督: シルヴィオ・セヴェリ
脚   本: マンフレッド・マンフレッディ
音   楽: アレッサンドロ・アレッサンドローニ
主題歌作曲: エンニオ・モリコーネ

1974年/フランス・イタリア合作
長編アニメーション


【あらすじ】
バレンチノとバレンチナの恋人が世界を旅行します。
平和な国、戦場、独裁国家、王制国家
ファッションも文化も異なる様々な国を渡り歩き
二人は本物の愛というものに気付きます。
そして旅のラストの地フランスのブローニュの森、
夜の森深く、裸になり、アダムとイブの様な二人は
天使に祝福されながらベッドにもぐり込み愛を確かめ合うのでした。


【コメント】
とにかくLOVE!LOVE、LOVE、LOVE!愛の世界です。
でもノーテンキな内容というわけではなく
中には戦場であったり内乱の国であったり、
全てが平和というわけではありません。

特筆すべきはオープニング、
とある戦場、爆弾が落ち、爆音が響き渡る火の海の中を
バレンチノとバレンチナの恋人が手をつないだまま走り抜けていきます。
BGMにはエンニオ・モリコーネ(※)の美しすぎる主題曲。
映画が始まったばかりなのに胸が熱くなり涙しそうになる
素晴らしいオープニングです。
(※エンニオ・モリコーネ: ニュー・シネマ・パラダイスの主題曲が有名、イタリアが誇る大作曲家)

そしてラストのブローニュの森のシーン、こちらも感動的。
私個人的には
「フランダースの犬」のラストを思い浮かべてしまいましたが、
こちらは悲しくないのでご安心を。

ただ、オープニングとラストは感動的でありながら(あるからこそ?)
中盤の世界各国を巡る旅行シーンは退屈になってしまう感が否めません。
実際隣の連れは寝ておりました。w

それでも各国の著名人が随所に登場してくるので、
それは観ていて楽しいです。
ただ、歴史を知らずにいると誰なのかが分からず
通り過ぎてしまう恐れがあるので
多少のお勉強はしておいた方が楽しめるかと思います。
一例と出しますと
ドン・キホーテ、フェデリコ・フェリーニ、ニクソン大統領、毛沢東、
他にもビートルズやエリザベス女王なども登場。

何はともあれ、これは「愛」の作品なので
恋人へのプレゼント(男性から女性へ)にもいいかもしれません。
それから、レイモン・ペイネものでは
当DVDの他にも画集など色々出ていますので、そちらもオススメです。
さらに、エンニオ・モリコーネの作曲の主題曲「ペイネ愛の世界旅行」は
生きているうちに絶対に1度は聴くべし!
私の結婚式のテーマ曲です!(予定。予定は未定。)